ショートアプローチでのスイングその1
グリーンまわりからのショートアプローチでは、ボールを転がすことが大切です。しかし、ボールを転がすだけのゴルフスイングがなかなか上手にできません。「トップ」や「ザックリ」となってしまい、なかなかピンにボールが寄ってくれません。このようなゴルフスイングの原因はどこにあるのでしょうか。
まず、グリップを確認してください。10ヤードから20ヤードを飛ばすだけであるのに、250ヤードを飛ばすドライバーと同じグリップにしていないでしょうか。ショートアプローチでドライバーと同じように左手を被せて握ると「トップ」や「ザックリ」の原因になります。
ショートアプローチでは手の甲を目標に向けるようにグリップを握るといいでしょう。両手を身体の前で合わせて、そのままの形でクラブを短めに持つのです。
まっすぐにボールを転がすためにはパターが最適であることは明らかです。しかし、ボールからグリーンエッジまで数ヤード残している場合、5番アイアンや7番アイアンをパターのように打ってもいいでしょう。
この時に大切なことはグリップをパターと同じように握る、ということです。左手首はフェース面と同じように目標に対してスクエアにセットしましょう。左手とフェース面を一体化させることで手首がロールすることを防ぎます。その結果、パターのようにストレートな軌道でクラブヘッドを動かすことが可能となるのです。
アプローチはパターと同じように打つと易しいと言われています。しかし、シャンクやダフリに悩まされている人も多くいます。こんな時はまず、グリップを確認してみましょう。
ショートアプローチでのスイングその2
ショートアプローチのゴルフスイングが苦手である人は、多くの場合力の入った構えになっています。このように力の入った構えになってしまう原因は左手の被せすぎにあります。
左手を被せ過ぎて握ると、左腕がまっすぐに伸びてしまい、それにつられて右腕も伸びてしまうのです。
その結果、腕と肩が三角形になり、柔らかさが感じられない構えになってしまうのです。
ドライバーのように飛距離が必要なクラブでは力強い構えが必要になりますが、ショートアプローチでは力強さは必要ありません。パターを構えたときに、力強さが必要でないのと同じことです。
柔らかく構えるためには、左手を浅く握って肩と肘、手首で5角形を作り、クラブを吊るようにするといいでしょう。そのように構えればパターと同じような感覚で直線的にストロークできるはずです。
左手をパター感覚で浅めに握ると、左の「わき」にゆとりが生まれてきます。その結果、クラブを吊るように握ることができるのです。クラブを吊るように握ることができれば「腕5角形」の完成です。腕5角形であれば、パターと同じようなアドレスが可能となってきます。
ブリップの握りとそこから生まれる「腕5角形」の構えがイメージできたたら、このゴルフスイングを5番アイアン、7番アイアンで試してみましょう。これらのアイアンでロングパットをする気持ちでアプローチしてみるのです。実際のコースで「トップ」や「ザックリ」のミスが減っていくことでしょう。